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シロハラコビトウ (Little Pied Cormorant) は都市公園で普通に見かける。
© 2000 Koji TAGI

 オーストラリアはイギリスの移民が多く移り住んだことから、イギリス風の緑豊かな公園が都市にも住宅地にも沢山作られています。また、土地が広く、住環境が良いため、個々の住宅も緑豊かな大きな庭を持っている傾向が強いようです。これは、四季のはっきりしているニューサウスウェールズ州(New South Wales)やヴィクトリア州(Victoria)では、特に顕著です。

 例えば、高層ビルの立ち並ぶシドニーのセンテニアル・パーク(Centennial Park)や王立植物園(Royal Botanic Garden)に足を運んでみましょう。公園を入ると、ユーカリの植え込みが目立つはずです。綺麗に手入れされた芝生の上では、ズグロトサカゲリ(Masked Lapwing)がたたずんでいます。黒い頭に白いおなかの小鳥で、尾羽を広げて横にゆすっていたら、ヨコフリオウギビタキ(Willie Wagtail:写真)です。「ガチャガチャガチャ」とにぎやかに鳴きながら、せわしなく尾を振っています。

 林の上空をすごいスピードで鳴きながら飛ぶのは、ゴシキセイガイインコ(Rainbow Lorikeet)です。ユーカリやアカシアの花の蜜を好んで食べますので、花の咲いている木に近寄ると、その鮮やかな姿を見ることが出来ます。シドニーだと、さらに大型のナナクサインコ(Eastern Rosella)が見られるはずです(写真)。こちらは果実や草の実を好んで食べます。綺麗な鳥ですが、この鳥を見るたびに、オーストラリア出身の有名なファッションデザイナーである、ケン・ドーンの世界を思い起こさせます。日本にはない色使いですから・・・。

さて、住宅地の庭先に目を転じてみましょう。ランタナの藪から「チリリリリ」という声がしたら、しばらく待ってみましょう。尾の長い、小さな鳥が出てくるはずです。オスの顔から胸が青いルリオーストラリアムシクイ(Superb Fairy-wren: Photo Gallery参照)です。この鳥は尾を立てて、地上をはねながら餌を探します。同じような環境で、眼の上と尾の付け根が赤い鳥が見られるかもしれません。フヨウチョウ(Red-browed Finch: Photo Gallery参照)というキンカチョウの仲間の鳥です。

早朝や夕方、大きな声が屋根の上や電線から大きな笑い声が聞こえてくることがあります。これがかの有名なワライカワセミ(Laughing Kookaburra: 写真)で、一羽が鳴き出すと、近くにいるペアのもう片一方が続いて鳴きます。2羽以上鳴いているときの騒々しさと言ったら・・・。ワライカワセミは日本でカワセミを見慣れていると、あまりに大きくて驚くかもしれません。雑食性でなんでも食べるそうで、人によく慣れた場所では、ランチボックスをちゃっかり頂戴するようなのまでいるそうです。 

 夜になると、フクロウの声が聞かれることがあります。ニュージーランドアオバズクは住宅地のような環境にも適応して住んでいます。目の周りが濃い茶色で、ちょっとタヌキのような顔をしています。


 オーストラリアのグリーティングカードには沢山の鳥の絵がかかれていますし、オーストラリア人は自分たちの家の周りにいる鳥の名前のことをよく知っています。それはきっと、親しみ深いオーストラリアの鳥たちのおかげなんだと思います。




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