オーストラリアバードウォッチング旅行 |
オーストラリアは日本の約22倍の国土があり、熱帯から亜寒帯、砂漠と多種多様な環境があります。オーストラリアの自然と言えば、コアラやカンガルー、エアーズロックの赤い大地などが頭に浮かぶことと思います。でも、オーストラリアの鳥についてはどうでしょう。エミュー、ワライカワセミあたりは案外有名ですよね。これまでオーストラリアには約770種の野鳥が記録され、その多くはオーストラリア国内でしか見られない固有種です。
オーストラリアはもともとゴンドワナ大陸と呼ばれる大きな大陸の一部で、氷河期を経て北上し、その形成の過程でパプア・ニューギニアと分離したと考えられています。そのため、隣国パプアニューギニアと共通の鳥が沢山見られます。これらの中には、ヒクイドリ、ツカツクリの仲間、テリカッコウやヒメカッコウの仲間、オーストラリアムシクイの仲間、ミツスイの仲間、フウチョウの仲間、カササギヒタキの仲間などが挙げられます。(写真右はマミジロテリカッコウで、インドネシア東部やパプアニューギニアにも生息する。)
また、さらに内陸に入っていくと、ユーカリやアカシアの林すらない、乾燥した赤茶けた大地が広がるだけになります。オーストラリアの内陸部では年間の降雨量が100mmにも満たないような砂漠があります。砂漠と言っても、草木が全くない不毛の荒野ではなく、オーストラリアの砂漠の大半では植物が生えています。(写真右はオーストラリアの内陸の春の景色。赤茶色の大地と白や黄色の花が青い空に映える。) このような地域で特徴的なのは、Spinifex(スピニフェックス)と呼ばれる草です。イネ科の植物ですが、とてもイネの親戚には見えません。まるで、荒野にたたずむヤマアラシのように、尖った葉先を天に向けて伸ばしています。 砂漠に住む鳥は、餌がある場所を求めて、長距離を移動する漂鳥か、厳しい環境に適応し、通年を砂漠で過ごす鳥かのどちらかです。前者にはセキセイインコやウスユキバトのような鳥が含まれます。いずれも大きな群れを作って、国内のかなり広い範囲を移動しています。後者にはショウキバト(Malleeや砂漠の鳥のページ参照))やセスジムシクイの仲間が入るでしょう。いずれも、厳しい環境に適応するため、地上をすばやく走るすべを身に付けています。 簡単にオーストラリアの自然環境とそこに生息する鳥たちについて説明してみましたが、オーストラリアでは、多種多様な環境があって、そこにさまざまな野鳥が生息していると言えます。 ということで、これから各ページでは、それぞれの生息環境ごとに鳥を見ていくことにしたいと思います。
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オーストラリアの鳥のメニュー |
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オーストラリアの砂漠の鳥 | 赤茶けた大地の中に適応した、個性豊かな鳥たちを紹介します。 | |
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オーストラリアでの探鳥 | オーストラリアでどこで鳥を見ればいいの?そういう方にお答えする、オーストラリアの主要な探鳥地を紹介するページです。探鳥地のみならず、旅行の準備に関する情報も。 | |
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西オーストラリア探鳥旅行 | まだ寒い10月の西オーストラリアで、ワカナインコやユーカリインコを満喫した探鳥旅行記です。 | |
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