南アフリカサファリ&探鳥旅行

(南アフリカ東部、クルーガー国立公園の旅行記)

2005年10月6−14日 その1

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 南アフリカは動物や自然の好きな者にとって、一度は是非訪れてみたいところである。これまで、アフリカ大陸には、ウガンダとケニア(2003年4月)、マラウィ(2003年7月)に訪問したことがあるものの、いずれも仕事で10日ほど滞在したのみであり、その独特な自然に触れる機会には恵まれなかった。
 南アフリカで見たいのは、なんといっても、Southern Carmine Bee-eater(ミナミベニハチクイ)だ。大群をなして飛ぶボタン色の鮮やかなハチクイはBBCなどのテレビ番組で何度も見て、あこがれている鳥である。

 アフリカに行くに当たって、候補に上がったのは2地域。一つ目は有名なセレンゲティ国立公園のあるタンザニアとケニアの東部アフリカ。もう一つは私設保護区の充実した南アフリカである。計画の途中から、同じ職場のUさんが参加。Uさん曰く、「ケニアやタンザニアは陸路の移動が大変ですよ。Kruger(クルーガー)国立公園内は一般車でも回れるほど道が綺麗だそうです。ぜひ、南アフリカにしましょう」。動物や鳥が見られればどこでも良かったので、こうして南アフリカに行くことになった。

 行く場所が決まればチケットを手配しなくてはならない。以前、出張した時にキャセイとシンガポール航空が南アフリカのヨハネスブルグに飛んでいることは聞いて知っていたが、マレーシア航空もあるとは知らなかった。KLで乗り換えられる利便性を考え、マレーシア航空で行くことに決定。往復一人約3,400リンギ(約11万円)で、案外安いのに驚かされた。

 続いて、「ごぅじゃすなところ」に泊まりたいという奥さんのご要望に答えるべく、私設保護区を探すことになった。クルーガー国立公園内は車から出ることも、窓から手足を出すことも禁じられている。南アフリカをはじめ、南部アフリカの国々では、「動物を目の前で見たい!」という人のニーズに応えるべく、国立公園と柵なしで続く私設保護区が無数にあり、その多くは豪華な設備で人気を博している。多くの旅行客が行くのはスククーザの傍にあるSabie Sand(サビー・サンド)地域である。ここにはロンドロッジサビサビマラマラシンギータ等、名だたる私設保護区があるが、お値段がちょっと高めのロッジばかり。一人一泊7−8万、シンギータでは最低10万もする。二人で二泊もするにはちょっと控えなくては・・・。サビー・サンドよりもちょっと北にあるTimbavati(ティンババティ)保護区内はちょっと落ち着いた感じのロッジが多い。Webサイトのセンスの良さとメールでのやり取りの際、きめの細かい対応をしてくれたことから、Ngala(ンガラ)というロッジに滞在することに決める。

 最初は自分たちで運転して行こうという話だったが、Uさんの提案でガイドを雇うことにする。ガイドも2−3社見積もりを取って、一番印象の良かったIndicator(インディケーター)に頼むことにする。(この結果、えらくマジメなバードウォッチングをさせられることになったが)9月までにチケット代、ロッジの宿泊代、ガイドの予約金等を支払い、後はほとんど行くだけだ。


10月6―7日 コタキナバル - クアラルンプール - ヨハネスブルグ−Elands Vley - Genius Loci


 いつものとおり、ピーター(中国人)にタクシーを頼んだが、空港の手前で渋滞に遭い、いつもは15分で行く道が40分かかった。フライトは19時15分発。成田から週に2回来る飛行機がKLまで飛んで行く。777は座席のピッチがゆったりしていて乗り心地の良い機材だが、僕の座席には前に相当重い人が座ったのか、クッションがへしゃげていて、お尻が痛い。どんな人が座っていたんやろ・・・。
 KLでは約4時間のトランジット。いまさら空港で見るものもないので、どこかゆっくりできるところはと探していると、マッサージ(38リンギ)の看板。あいにく既に予約いっぱいだったが、マッサージに目がなく、諦めきれない妻は有料のラウンジ(75リンギ)内にマッサージチェアを見つける。マレーシアの物価で考えると75リンギは決して安くはないが、出発までの3時間近くをこのラウンジでのんびり過ごせたので、結果的には良かった。本来はビジネスクラス以上の人のみ利用できるラウンジをこういう形で提供するのはなかなか良いサービスだ。

 ヨハネスブルグ(以下、ヨハネス)行きの便はほぼ満席。客層はちょっと変わっていて、本土の中国人、インド人、なぜか職場の制服を着たベトナム人(出稼ぎだろうか)、それに大半を占める白人たち。座席は9割方埋まり、ただでさえ窮屈な747が更に狭く感じる。私たちの座席は34番。隣には、インドネシアからサトウキビ畑の視察に行くという男性が座る。かつては砂糖の輸出国だったインドネシアは、今では輸入国なのだそうだ。前はベトナム人の男性3人。飛行機に慣れていないのか、しょっちゅうボタンを押して、無駄にスチュワーデスを呼んでいる。Uさんから後で聞いた話だが、英語が全くできないらしく、英語が話せないということを書いたメモを常にスチュワーデスに見せていたらしいし、コーヒー用のミルクを飲み物と間違えて、それだけでゴクゴク飲んでいたらしいし、彼らにはきっと大旅行だったのだろう。

 ヨハネス行きの便はずっと夜の中だ。相変わらず眠れない私は内田百閧フ「阿房列車」を読みつつ、時間を潰す。内田百閧ニいう人は写真の印象の通り、ちょっと偏屈な人らしく、到着が遅れ、接続の時間がほとんどないのに、「急ぐのは嫌だ」といってのんびり歩いていたために、みすみす乗り継ぎの列車を見逃しながら、「なんで待ってくれないのだ」と駅員に文句を言っている。 


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