ダナム・バレー探鳥記 4(その1) |
今回で早くも4回目となったダナム・バレー通い。相変わらず、狙いはヤイロチョウ類。「今度こそ」という期待と、「今度も見られへんのでは」という不安が交差しつつ、出発の朝を迎えた。 2005年6月10日 (Sapa Trail) Lahad Datu着7時50分。出迎えのBorneo Nature Toursのスタッフに荷物を預け、事務所で支払いを済ませた後、腹ごしらえに。Lahad
Datuといえば、「香香板麺」に行かずにはおられない。「写真撮って!」と言う妻。前にも同じ洋服を着て、同じ椅子に座って写真を撮ったような・・・。 Borneo Rainforest Lodge到着は11時半。「ウェルカム・ドリンク飲めるかなぁ」と聞く妻。マンゴーアレルギーで、前に発疹を出したのに懲りへんやっちゃ。「飲んでみたら」と言ったので、嬉々として飲んでいたが、後で「なんか赤いぽつぽつが出てきた」。歩く前やのに、大丈夫かいな・・・。 今回もdeluxeルームにアップグレードを頼んでいたが、どういうわけかstandardの部屋になっていた。よく使われているためか、部屋の上に木の覆いがないためか、清潔感はこちらの方がある。「夜虫出なさそうだから、こっちでいいワ」と妻。日中、蒸し風呂のように暑いのはたまらなかったが、それでもまぁまぁ快適。 午後3時、ロッジを出て川沿いに向かう。Sapa トレイルに入り、川沿いを歩き始める。 ダナム・バレーにしては珍しいくらいの晴天で、空にはBlack Eagle(カザノワシ)が飛んでいる。歩き始めて数分、橋の手前でワンコンが立ち止まった。高さ5mくらいのところを素早く移動する小鳥を指差し、"Pygmy
White-eye(コビトメジロ)"と教えてくれた。距離がそこそこあるためか、灰褐色の地味な小鳥にしか見えない。言われてみると、他に当てはまる鳥がいないような・・・。 キャノピーウォークにしばし立ち寄った後、ロッジへ戻る道中、オランウータンの親子に遭遇する。ドリアンの木で青い実を黙々と食べている。オランウータンが剥いて、下に落ちたドリアンの皮には、硬い棘が無数に生えていた。こんな硬い皮を剥くんだから、かなりの怪力なのだろう。 部屋に戻る途中、空を見上げると、日中カザノワシが飛んでいたあたりで、Blyth's Hawk-Eagle(カオグロクマタカ)にWallace's Hawk-Eagle(ウォーレスクマタカ)がモビングをかけていた。2種のクマタカが一度に見られるなんて、ちょっと贅沢。 今日は客が多く、いつになくビュッフェのメニューが多い。Sago Gula Melakaを見つけて、甘いものが好きな妻はご機嫌だ。「いつもDanumに来ると食べ過ぎちゃうのよね」。確かに腹が減るから、ついつい食べ過ぎてしまうんだよなぁ。 晩御飯を食べた後、久しぶりにnight driveに参加することにする。 2005年6月11日 (Hornbill Trail, Sapa Trail - Segama Trail) 朝から晴天。今日も暑くなりそうだ。 朝食後、以前から良い鳥を見ているHornbillトレイルから入る。セルフ・ガイド・ウォークから川沿いに出たところでワンコンが立ち止まる。「スースースースー」と尻下がりに聞こえる、高く、か細い声の主はLarge-billed Blue Flycatcher(クロアゴヒメアオヒタキ)なのだそうだ。あいにく、この時には姿は見られなかった。 森の中ではチメドリたちが賑やかに鳴き交わしている。ワンコンが散々口笛を吹いても、肝心のヤイロチョウたちは反応しない。うーん、今回もダメか!? 足の関節を軽く捻挫したらしい妻が「退屈!」とこぼすのを「寝てなしゃーないやン」となだめ、午後は一人で出かける。「どうかオニヤイロチョウが見られませんように」と妻。自分が見たいからとはいえ、なんちゅう祈りや・・・。 その後、大きな収穫もなく、ロッジまで戻ってみると、足が痛いはずの妻がロッジの入り口まで降りてきていた。少し寝たら、足の調子が良くなったらしい。しばらく嬉しがって歩き回っていたせいで、またしても足が痛くなってきたらしい。学習せーへんやっちゃ・・・。 「退屈だから、ナイトドライブに行く」と言っていた妻だったが、食事をして休んでいるうちに眠くなってきたらしい。妻の足を休ませる意味でもこの日の夜はキャンセルした。
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